停電時にも電気が使える
太陽光発電がある家庭では停電時にも電気が通常通り使えると思っている人も少なくないと思います。
しかし厳密に言うと電気は通常通り使えなくなります。
停電時には太陽光パネルで発電された直流電流を家庭でも使える交流電流に変換するための装置であるパワーコンディショナーが使えなくなるため、普段の生活のように電気を使うことはできなくなります。
停電時に使える電気はパワーコンディショナーから直接得られる直流電流となります。
したがって電気自体が不安定なため普段使っている家電なども使えないものが多くあります。
何よりパワーコンディショナーから電気を取り出すためには自立運転モードに切り替えなくてはいけません。
ここでは停電時に電気を使うために必要なことを解説したいと思います。
パワーコンディショナーを自立運転モードに切り替える
停電が起きると直流電流を交流電流に変換することができなくなるので、パワーコンディショナーから直接電気を取り出す必要があります。
この時電力を取り出す箇所はパワーコンディショナー側に設置されている非常用コンセントを使用します。
機種によっては、パワーコンディショナーが外部設置となっている場合もあり、この場合は屋内に非常用コンセントが設置されていると思いますので事前に確認しておいてください。
この非常用コンセントを使用する前にパワーコンディショナーを系統連系から自立運転モードに切り替えておく必要があります。
一般的なものは本体かモニターで切り替えられるようになっているのでこれも事前に確認をして置いてください。
また非常用コンセントを使用する時は太陽光発電のブレーカーもオフにしておきましょう。
停電時に電気を使う手順を簡単にまとめると
- 太陽光発電のブレーカーをおとす
- パワーコンディショナーやモニターに停電と表示されたら、運転・停止ボタンを押す
- 作動を停止させてから自立運転に切り替える
- 再度運転ボタンを押し、非常用コンセントを使用できる状態にする
と言った感じです。
非常用コンセントで使える電気機器
太陽光発電を自立運転モードにすると使用できる電気は1.5kwまでになります。
なので1.5kwを超える電力を使う機器は使うことができません。
また天候によっても発電量が変わるので、電気使用量が1.5kw以下の電気機器でも正常に機能しないことがあります。
確実に使うことのできる電気機器は白熱灯、ブラウン管テレビの一部、ラジオ、携帯電話の充電、オーブントースターといったものが報告されています。
またものによっては冷蔵庫やポットも動作する物があるようですが、これは使う前にちゃんと使用電力を調べてから使用するようにしてください。